遠州常民文化談話会
 

代表者
地域の歴史や民俗文化について
一緒に語り合いませんか

私たちは、日本民俗学の父といわれる柳田國男の著作をテキストとして、今は亡き後藤総一郎先生が提唱した、「身銭主義」、「生活者の学び」の教えを受け継ぎながら、地域の歴史や民俗文化について学んでいます。

当会は40年以上にわたって活動を続けてきましたが、この間、磐田市誌『天竜川流域の暮らしと文化』(1989年)の編集や『見付次第/共古日録抄』(1999年)の刊行に携わるとともに、近畿大学名誉教授の野本寛一先生の御指導のもとに北遠地域の民俗調査を行い、2012年に報告書『水窪の民俗』、2018年に同『佐久間の民俗』を刊行いたしました。

北遠の民俗調査では、豊かな民俗文化が伝承されていることを実感しましたが、それを受け継ぐ住民は年々減少し、急速に進む過疎化を目の当たりにしました。現代人はより便利で豊かな生活を求めて都市に集中し、先祖から大切に伝えられてきた「伝承知」は失われつつあります。私たちが生きていく上で何が大切なもので、人間らしい生活をどう取り戻せばいいのか、民俗学を学ぶことを通して考えていきたいと思います。

44年目となる今年度は、コロナ禍からようやく抜け出せそうな光が見えてきました。昨年に引き続き柳田國男の自伝である『故郷七十年』の講読を進めていくとともに、静岡県立農林環境専門職大学と共同で行ってきた敷地地区の調査報告書を刊行し、年内に報告会を開催したいと思います。皆様の御参加を心よりお待ちしています。

代表 名倉 愼一郎
月例会のご案内
日時
原則 :毎月1回 土曜日 午後1時30分~5時年間学習計画
会場
原則 :中泉交流センター(磐田市坂上町)
参加費
1回500円(初めての方は無料 )・年会員10,000円
問合せ先
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