地域の歴史や民俗文化について
一緒に語り合いませんか
一緒に語り合いませんか
私たちは、日本民俗学の父といわれる柳田國男の著作をテキストとして、今は亡き後藤総一郎先生が提唱した、「身銭主義」、「生活者の学び」の教えを受け継ぎながら、地域の歴史や民俗文化について学んでいます。
当会は40年以上にわたって活動を続けてきましたが、この間、磐田市誌『天竜川流域の暮らしと文化』(1989年)の編集や『見付次第/共古日録抄』(1999年)の刊行に携わるとともに、近畿大学名誉教授の野本寛一先生の御指導のもとに北遠地域の民俗調査を行い、2012年に報告書『水窪の民俗』、2018年に同『佐久間の民俗』を刊行いたしました。さらに、静岡県立農林環境専門職大学と協力して磐田市敷地地区の調査を行い、2023年12月に『敷地の民俗』を刊行し、報告会を開催いたしました。
これらの民俗調査を進めていく中で、豊かな民俗文化を受け継ぐ住民が年々減少している現実を目の当たりにしました。現代人は、より便利で豊かな生活を求めて都市に集中し、先祖から大切に伝えられてきた「伝承知」を失いつつあります。私たちが生きていく上で何が大切なもので、人間らしい生活をどう取り戻せばいいのか、民俗学を学ぶことを通して考えていきたいと思います。
45年目となる今年度は、引き続き柳田國男の『故郷七十年』の講読と、会員や外部講師による研究発表を行うとともに、今後の活動の方向について模索していく予定です。 皆様の御参加を心よりお待ちしています。
代表 名倉 愼一郎
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